二重母音/juː/ の音を聴いてみよう
/j/は元来子音ですが、/juː/の形をとる場合は二重母音として扱われます。
子音としての /j/ を確認したい方は以下のリンクからどうぞ。
/juː/は「ィユゥ」と流れるように1つの音として発音します。語頭は小さい「ィ」から入り「ウゥ」と続けると自然と「ィユゥ」と言う音になります。
単に「ユー」と伸ばすだけの音ではない点に注意してください。
二重母音は/eɪ/ 「エ~ィ」 /aɪ/「ア~ィ」 /aʊ/「ア~ゥ」のように1番目の音が強いのですが、/juː/だけ「ィユゥ」のように2番目の音が強くなります。
/juː/の読み方
口の形: /j/は口角を引き締め、日本語の「イ」より舌先を天井スレスレに近づけた「イ」、/uː/は両唇を丸めて突き出す「ウゥ」
筋肉: /j/は口角を引き締めるのと、舌先を天井に近づける際に筋肉を使う。/uː/も両唇を丸めて突き出す際に筋肉を使う。
音色: /j/から/uː/へ「ィユゥ」と流れるような1つの音
/juː/を含む単語
【注意点】
●スペルと発音記号の関係: 上段=スペル、下段=発音記号を照合しましょう。
●1マス1音節: 例えばbeautiful は3マスなので3音節となります。
●ストレスの位置: 文字サイズが大きいマスを強く読みます。
1音節 you /juː/
スペル | you |
発音記号 | juː |
2音節 useful /ˈjuːsfəl/
スペル | use | ful |
発音記号 | juːs | fəl |
3音節 beautiful /ˈbjuːt̬əfəl/
スペル | beau | ti | ful |
発音記号 | bjuː | t̬ə | fəl |
弱母音/jʊ/ /ju/の特徴
/jʊ/及び/ju/は、/juː/が弱化したもので、ストレスの乗らない弱く短い音です。
/ju/は後ろに母音が続く場合に出現します:manual, evacuationなど
音質は/juː/とほぼ同じですが、舌の最高点が/jʊ/より多少高くなります。
/jʊ/は後ろに子音が続く場合に出現します:accurate, argumentなど
音質は/juː/とほぼ同じですが、舌の最高点が多少低くなるので/jə/を採用している辞書もあります。
/ju/ の読み方
口の形: /j/は天井ギリギリに舌を持ち上げて口を左右にぐっと引く「ィ」
/u/は唇を丸めて突き出す「ウ」
筋肉: /j/は舌を持ち上げて口を左右に引くための筋肉を使い、/u/は唇を丸めるための筋肉を使うが弱化した音なのでそこまで力を入れる必要はない
音色: /j/から/u/へ流れる1つの音。弱くて短い「イユ」に近い音。
/ju/を含む単語(後ろが母音)
【注意点】
●スペルと発音記号の関係: 上段=スペル、下段=発音記号を照合しましょう。
●1マス1音節: 例えばmanual は3マスなので3音節となります。
●ストレスの位置: 文字サイズが大きいマスを強く読みます。
3音節 manual /ˈmænjuəl/
スペル | man | u | al |
発音記号 | mæn | ju | əl |
※弱母音の/ju/はストレスが乗っていません。
/jʊ/の読み方
口の形: /j/は天井ギリギリに舌を持ち上げて口を左右にぐっと引く「ィ」
/ʊ/は唇を緩く丸めるが突き出さない「ウ」
筋肉: /j/は舌を持ち上げて口を左右に引くための筋肉を使い、/ʊ/は唇の丸めが緩いので筋肉は使わない。/ʊ/の代わりに/ə/と表記されるほど緩い音である
音色: /j/から/ʊ/へ流れる1つの音。弱くて短い「イヤ」に近い音。
/jʊ/を含む単語(後ろが子音)
【注意点】
●スペルと発音記号の関係: 上段=スペル、下段=発音記号を照合しましょう。
●1マス1音節: 例えばregular は3マスなので3音節となります。
●ストレスの位置: 文字サイズが大きいマスを強く読みます。
3音節 regular /régjʊlɚ/
スペル | reg | u | lar |
発音記号 | rég | jʊ | lɚ |